金子歯科クリニック

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歯の色について

2011/06/06

前歯等を詰めるとき、ホワイトニングで歯の色を調べるときなどに基本となる色見本がある。通常はVITA社という会社が出しているビタシェードガイドという色見本で患者さん本人の歯の色を調べて、同じ色の詰め物をしたり、入れ歯の歯の色を決めたり、セラミックの歯を技工所にオーダーしたりしている。 歯の色にはいくつかの特徴てきな色があり、代表的なのはアイボリー色、黄色、クリアー色、グレー色などで、それぞれに4段階程度の明度(明るさの違い)によりA1、A2、A3とかB1、B2など数多くの色分けにより、審美性を出していく。
ホワイトニングでは、B4(イエロー色の濃い色)の天然歯がC1(透明色の透き通った色)などになることは、無い。
これらを勘違いしている患者さんが意外と多い。たとえばホワイトニングではB4の歯の人は、B1やB2などの同じ色調で明るい色に変化すると、思ってもらえると、わかりやすいと思う。
歯の色が濃いグレーや横縞が入っていたりする人の場合、別な色調(たとえば真白(A1やC1)を望んでいるのであれば、ホワイトニングでは希望を満たすことは極めて困難(できないこともないが時間がかかりすぎる)と思った方がいい。この場合は歯の表面を0.3mmから0.4mm程度削り、きれいな色の歯を張り付ける方法が最も効果的だと思う。現在では、その日のうちにきれいな色に変えることもできるし、将来にわたり色の変色等が起こらないようにするには、セラミックス等を張り付ける方法もある。今まで、ホワイトニングで十分な効果が得られなかった方は是非お勧めです。

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